タングステンの効果を考える
釣具屋さんのタイラバコーナーに行くと、ヘッドの素材が鉛のものとタングステンのものが売られています。
タングステンは鉛よりも密度が約1.7倍ほどあります。つまり、単位容量あたりの重量が、タングステンは鉛よりも1.7倍重いということになります。
100gのヘッドをそれぞれで作ると、タングステンは鉛よりも小さなヘッドになります。
ちなみに、販売価格はタングステンのが鉛の2.5倍もします。高っ!
小さいシルエットがタングステンヘッドの特徴
小さいヘッドだと何が良いのかというと、タイラバがフォールする際に海水から受ける抵抗を小さくできるという特徴があるようです。
ということは、より早く海底まで到達でき、また、潮の流れの影響も小さくなることが期待されます。
つまり、鉛よりもより直線的に海底を目指してフォールしてくれるということにもなります。
実際に計測された方が書いているサイトを見つけました。
仕掛け:イカ仕掛け6本針8m
錘を一番下にぶら下げて50mの水深で着底時間を実測したそうですが、鉛とタングステンでは沈下速度の差は4秒くらいだったそうです。では、タイラバではどうでしょうか?
まず、鉛とタングステンの沈下スピードが4秒あったとします。
湾のタイラバって、一番早く着底した人から釣れるって見たことない・・・
まして、着底後は全て巻上げないで、ゆっくりリトリーブを10メートル・・・
となると、実際は10メートルの間でのフォール時間差ということになる。
10メートルの沈下速度差って1秒もない・・・
結果時には、やはりタングステンの方がフォール速度が速いのは間違いなさそうです。
着底時の金属音は、タングステンの方が大きいそうで、鉛は音を吸収する性質があるとのこと。鉛の良さ全てタングステンが良いわけではなさそうです。
さらに、大型の鯛は着底時の音を気にしていないとのこと。(個体差はあると思いますが)
まとめると、タングステンはフォール速度が速いけど、鉛も悪くはないということになりますね。
タングステンと鉛、それぞれ一長一短です。
潮の流れが速い時や波が高い時にタングステンは効果がありそうです。
鉛を重いのに変更してもタングステンと同様の効果が得られる気もしますけどね。
食いが悪い時などにパターンを変える意味でも良さそうです。
タングステンは高価なのでたくさんは買えませんが、1個か2個持っていてもよさそうですね。
タイラバ入門者にタングステンは必要か?
入門者にタングステンは必須ではないと思います。
なぜなら、タイラバ入門者がまず覚えるべき事は、リールのセッティングであったり、タイラバの基本動作であったり、着底をとったりすることだからです。
タングステンじゃないと底を取れない状況もあるかもしれませんが、極稀だと思います。
入門者の方でタイラバを準備するのに迷っているのであれば、まずは鉛だけで十分です。
タングステンのタイラバは、鉛の3倍近くも高価ですからね。。最初は必要ないと思います。
それよりもカラーや重量のバリエーションを揃えた方が断然に効果的です。そして高性能のハリスが付いたタイラバを買いましょう。
鯛はヘッドではなく、スカートを追いかけてますので。