鯛カブラのフォール速度の違いで鯛の行動を考える

タイラバの釣り方は、フォールさせて鯛にアピールし着底後の上昇で食わせる、というのがセオリーです。

このフォール時にいつも気になるのが、フォール速度です。

フリーフォールさせると、それなりの速度が出ているように感じるのですが、果たして鯛はそれを追うことができるのか?というのがいつも気になります。

ではどれくらいのフォール速度がいいのでしょうか?

2つの説が考えられます。

■パターン1 速いフォールの場合

  1. 鯛が速い速度でフォールする鯛カブラを発見する。
  2. 発見はしたものの速くて見失ってしまう。
  3. エサかもしれないと探しに行く。
  4. 着底した鯛カブラが上昇してくるのを再発見する。
  5. 食いつく

■パターン2 遅いフォールの場合

  1. 鯛が遅い速度でフォールする鯛カブラを発見する。
  2. エサであるか確認する目的で鯛カブラを追う。
  3. 着底した鯛カブラが今度は上昇するのを確認する。
  4. 食いつく

 

 

まず、速いフォールの場合を考えてみます。

見失った鯛カブラを鯛が追うのかが不明ですが、もし追って降下すれば食いつく可能性が高い気がします。また、鯛カブラ着底時に発生する衝突音を鯛は確認することができません。

ということは、警戒することなく鯛カブラを食いそうです。

 

遅いフォールの場合を考えてみます。

鯛は鯛カブラを発見すると、見失うことなく鯛カブラを追っていると思われます。鯛カブラがボトムに到達すると、着底時に発生するゴツンという衝突音を鯛はしっかりと聞くことになります。

ゴツンと音を立てて海底にぶつかるエサがまれに存在すると鯛が信じていれば、上昇する鯛カブラを食いそうな気がします。

 

一体、どちらが正しいのか、それは分かりません。

 

ただ、タイラバの達人は、着底時に衝突音を発生させないようにサミングでゆっくり着底させるそうです。

でもコレって相当難しいですよね。これを実現させるためには、着底タイミングを何らかの方法で知らねばなりませんが、秒数カウントか色付きラインで大体を把握するしかありません。

60メートル、80メートルの深さと潮の流れを計算して、正確に着底を知るのは至難の業です。

1回目の着底後においても、ある程度引き上げた後にフォールさせる場合は、どれくらい引き上げたかを知らねばなりませんし、引き上げた距離から着底までの落下時間を計算できなければなりません。

あまり現実的ではない気がします・・・

 

でもコレをやってのけるのが達人なのかもしれませんね。

 

結論

フォールは、速くても遅くても、どっちでも釣れるのかもしれません(爆)

なんじゃそりゃ!?となりますが、鯛も生き物ですからそんなに単純なものではなく、追う時もあれば追わない時もあるでしょう。その時の気分次第です。

お腹いっぱいの鯛であれば、いくら達人が操作する鯛カブラが目の前を通りすぎても食べないでしょう。

逆に、お腹ペコペコの鯛であれば、着底時に衝突音を発生させる得体の知れないものでも食べるのかもしれません。

 

あまり深いことは考えず、釣れない時は、速く落としたり、ゆっくり落としたり、パターンを探すことが釣果につながるのかもしれませんね。

タイラバの達人は、このパターン探しの引き出しが多いのかもしれません。